E.エルス、T.ビヨーンらの追撃かわし完全V達成!
2013年6月24日(月)午前9:02
アーニー・エルス(南ア)がアドバンテージを守り切り、昨年の全英オープン以来およそ1年ぶりに優勝を飾った。
エルスがトロフィにその名を刻んだのは欧州ツアーの老舗トーナメント、BMWインターナショナル・オープン。現地時間23日、ドイツのミュンヘン・アイヒェンリートGCを舞台に行われた最終ラウンドで4バーディ、1ボギーの3アンダー69をマークし、通算18アンダーまでスコアを伸ばし完全優勝を成し遂げた。
首位タイからスタートしたこの日は序盤、後続のトーマス・ビヨーン(デンマーク)が3連続バーディを奪って一時トップの座を奪う。しかしエルスも5番からの4ホールで3バーディを奪って応戦。後半に入ってもこの2人に22歳の新人アレクサンダー・レヴィ(仏)が加わり、三つ巴の接戦が続いたが、ビヨーンが14番でティーショットを左の深いラフに打ち込み痛恨のダブルボギー。レヴィもバック9で4つのボギーを叩きズルズルとリーダーボードを後退する中、エルスはスコアカード通りの堅実なプレーを続け、最終ホールをバーディで締めくくってビヨーンに1打差をつけ初日からの首位を守り切った。
「完全優勝がかかっていたからプレッシャーもあった。追撃も厳しかったし苦しい戦いだったけれど、その中で勝てたことは自信になる。歴史ある大会のトロフィに名を刻むことが出来て感無量だ」とエルス。初日『63』と爆発的なスコアをマークしトップに立ってから、一見楽々勝利をもぎ取ったように見せて、内心では大きな重圧と戦っていた。
これがエルスにとって欧州ツアー通算28勝目。世界ランクも20位から15位以内に浮上することが確実に。今大会で完全Vを達成したのは1991年のサンディ・ライル(スコットランド)以来史上3人目の快挙だった。
その他上位陣は通算16アンダー単独3位にレヴィ、通算15アンダー4位タイに地元一番人気のマーティン・カイマー(独)、アレックス・ノレン(スウェーデン)ら。また、セルヒオ・ガルシア(スペイン)が通算14アンダー7位タイに入ったが、シーズン2勝目を狙ったアクシネット社の御曹司、ピーター・ユーライン(米)はスコアを伸ばせず、通算13アンダー10位タイに終わっている。