ジェイソン・ダフナー（米）がメジャー最少ストロークタイの『63』をマークし単独トップに躍り出た。

　現地時間9日に行われた米男子ツアーの今季メジャー最終戦、第95回 全米プロゴルフ選手権（ニューヨーク州オークヒルCC）第2ラウンドで、松山英樹と同組で回ったダフナーがノーボギーの7アンダー63と爆発。通算9アンダーまでスコアを伸ばし2位に並んだアダム・スコット（豪）、マット・クーチャー（米）、ジム・フューリック（米）に2打差をつけトーナメントをリードした。

　会心のラウンドに得意満面かと思いきや、ホールアウトしたダフナーは渋い顔。最終ホールでおよそ4メートルのバーディチャンスが60センチショートしメジャー新記録ならなかったことに「がっかりした」というわけ。「歴史に名を残す絶好のチャンスだったのに（18番のファーストパットは）ひどいパットを打ってしまった」と悔しがった。それでも「メジャー最少ストローク記録に並べたのは良かった。これで優勝出来れば、それが最高」と週末、初の“メジャー獲り”に照準を合わせている。

　ちなみに全米プロで『63』が飛び出したのは史上12回目（4大メジャー大会を通すと26回目）。うち優勝は2回（1982年レイモンド・フロイド／米 ＆ 2007年タイガー・ウッズ／米）だけ。

　その他の上位陣は通算6アンダー5位タイにジャスティン・ローズ（英）とヘンリック・ステンソン（スウェーデン）が並び、この日6アンダー64をマークしたウェブ・シンプソン（米）が通算4アンダーで前日の74位タイから9位タイにジャンプアップした。

　しかし前週WGC-ブリヂストン招待で優勝を飾ってメジャーに弾みをつけたはずのタイガーはエンジンがかからず。4バーディ、4ボギーのイーブンパー70止まりで通算1オーバー38位タイ。またディフェンディング・チャンピオンのローリー・マキロイ（北アイルランド）は通算イーブンパー28位タイにとどまっている。

　日本勢は若手とベテランが明暗を分けた。2アンダー68にスコアをまとめた松山が、通算イーブンパー28位タイで石川遼とともに決勝ラウンド進出を決めたものの、藤田寛之は通算7オーバー107位タイ、井戸木鴻樹は通算8オーバー116位タイで予選落ちに終わっている。

≪全米プロゴルフ選手権放送予定≫
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