苦戦が続く石川遼が、昨季単独2位となった米男子ツアー、プエルトリコ・オープン（現地時間7?10日／プエルトリコ、トランプインターナショナルGC-プエルトリコ）で起死回生の上位入りを狙っている。

　米ツアーを主戦場にして挑んでいる石川だが、これまで5試合に出場して予選通過は1度だけ。思うようなスイングができず、苦しい戦いを強いられている。シーズン最初の大一番、マスターズ（現地時間4月11?14日／ジョージア州、オーガスタナショナルGC）には、昨年に続く特別推薦での出場が決まっているが、異例の事態にすでに賛否両論。それだけに結果が伴わなければ風当たりが強くなるのは見えている。

　今大会は米ツアーの1戦だが、世界ゴルフ選手権（WGC）シリーズの今季第2戦、キャデラック選手権（7?10日／フロリダ州、TPCブルーモンスター at ドラル）と同週開催だけに、世界ランク上位陣はいない。その分厳しいサバイバルレースではあるものの、チャンスは大きい。実際、昨季の石川もここで単独2位となったのが効いて、今季の米ツアー出場権を獲得している。それだけに気合は十分。久々にトレードマークの笑顔が見られるかもしれない。

　一方、同ツアーのシード権を失った今田竜二は、大会前日の午後になって繰り上げ出場が決定。米フロリダ州の自宅から急遽コース入りして本戦に備える予定でおり、こちらも少ないチャンスを生かそうと燃えている。

　他にアンヘル・カブレラ（アルゼンチン）、Y・E・ヤン（韓）、ジャスティン・レナード（米）、カミロ・ビジェガス（コロンビア）、ポール・ケイシー（英）、ベ・サンムン（韓）、ロバート・カールソン（スウェーデン）、ヒース・スローカム（米）らも参戦。シーズン序盤での今季初勝利を狙っている。