前日のトーナメントリーダー、ブッバ・ワトソン（米）が後半スコアを落としたことで、5打差に24人がひしめく混戦模様となった。

　米男子ツアーのトラベラーズ選手権（コネチカット州、TPCリバー・ハイランズ）は現地時間22日、第3ラウンドの競技を終了。前半に3バーディを奪って後続との差を広げたワトソンだったが、上がり6ホールで3つのボギーを叩きイーブンパー70止まり。通算10アンダーはこの日のベストスコア（タイ）5アンダー65をマークしたグラハム・デラート（カナダ）と初日のトーナメントリーダー、チャーリー・ホフマン（米）に並ばれ、3人が首位を並走する展開となった。

　昨季の今大会でワトソンは週末に2日連続「65」の猛チャージを見せ、2位タイに食い込んでいる。また首位（タイ）に返り咲いたホフマンには昨年、後続に3打差をつけ単独トップで最終日をスタートさせながら、上がり2ホールでダブルボギー、ボギーを叩き、勝ったマーク・リーシュマン（豪）の後塵を拝し、ワトソンとともに2位タイに終わった苦い思い出がある。

　奇しくも最終日を前に首位に並んだのが昨季の雪辱を期す2人。初日60台前半を叩き出している者同士、噛み合えばとてつもないビッグスコアが期待出来るはず。果たして明日、最後に笑うのは誰だ？

　その他の上位陣は、首位グループに1打差の4位タイにニック・オハーン（豪）とクリス・ストラウド（米）がつけ、通算8アンダー単独6位にケン・デューク（米）。全米オープンに続く2週連続優勝を狙うジャスティン・ローズ（英）も通算7アンダー7位タイと逆転Vに望みを繋いだ。

　またアマチュアのジャスティン・トーマス（米）が健闘。2日連続4アンダー66の好スコアをマークし、トータル6アンダーはディフェンディング・チャンピオンのリーシュマンらと並び14位タイの好位置につけている。

　一方、プロデビュー戦を戦うクリス・ウィリアムス（米）は出だしのダブルボギーでつまずいたが、その後持ち直し1アンダー69にスコアをまとめ、通算2アンダーは前日より14ランクアップの39位タイで最終日を迎えることになった。