欧州の実力者たちが全米オープン（現地時間6月13?16日／ペンシルベニア州、メリオンGC）への切符を勝ち取った。

　日本では松山英樹がセクショナル・クォリファイ（最終予選）を堂々の単独首位で突破して話題をさらったが、それに遅れること数時間して終わった英国最終予選（27日／英国、ウォルトンヒース）では12人が本戦出場権を獲得。そのメンバーの中には、マスターズ2勝で昨年のライダーカップでは劇的な逆転勝利を飾った欧州チームの主将でもある47歳のホセ・マリア・オラサバル（スペイン）を始めとする実力者たちがずらりと並んでいる。

　通算7アンダー単独首位で本戦に駒を進めたサイモン・カーン（英）は、大会前日に欧州ツアーのBMW PGA選手権でプレーオフに進出したばかり。残念ながら20歳のマッテオ・マナセロ（伊）に4ホール目で勝利をさらわれたが、40歳の心身はその戦いに疲れるどころかそれを糧にしてメジャーへの切符を勝ち取った。

　ポール・ケイシー（英／通算6アンダー2位タイ）ら通算4アンダーまでの7人がまず出場権を手にし、通算3アンダーの6人が残り5枠を巡ってプレーオフに突入。1ホール目でバーディを奪ったオラサバルが2007年以来の全米オープン出場を決めている。

　尚、2005年にメリオンGCで行われた全米アマチュアゴルフ選手権で優勝した経験を持つエドアルド・モリナリ（伊）は、通算2アンダーでプレーオフに1打及ばず出場を逃した。