ツアー未勝利の2人が頭ひとつ抜け出したものの、優勝経験豊富な強豪が後に控えている。

　米男子ツアーのフロリダシリーズ初戦、ザ・ホンダ・クラシックは現地時間2日、フロリダ州のPGAナショナルGCチャンピオンCで第3ラウンドの競技を終了。強風の難コンディションに各選手ともスコアメイクに苦しむ中、前日トップに躍り出たルーキーのルーク・ガスリー（米）と最終ホールをイーグル逃しのバーディで締めくくったマイケル・トンプソン（米）が通算8アンダーで首位の座を分け合い優勝戦線を引っ張る展開となっている。

　だが安心は出来ない。後続には強豪が揃っているからだ。通算6アンダー3位タイにリー・ウェストウッド（英）とジェフ・オギルビー（豪）の2人が並んでいる。上がり2ホールでバーディ、イーグルを奪ったリッキー・ファウラー（米）が通算5アンダーで、今季好調のチャールズ・ハウエルIII（米）とともに5位タイにつけ、虎視眈々と逆転を狙っている。

　またこの日のベストスコアの3アンダー67をマークしたY・E・ヤン（韓）が通算4アンダーで前日の43位タイから7位タイにジャンプアップ。同じく7位タイにはキーガン・ブラッドリー（米）、ジャスティン・ローズ（英）らがつけている。

　昨季のウェルズファーゴ選手権以来のツアー2勝目を狙うファウラーは「優勝争いが出来る位置で戦うことに意義がある。本当の意味でのトーナメントが始まるのは明日だ」と最終日の逆転に意欲を燃やしている。

　一方、前日にカットラインぎりぎりの65位タイで決勝ラウンドに滑り込んだタイガー・ウッズ（米）はフロントナインを3アンダーで折り返したが、後半1ボギー、1ダブルボギーを叩いて3日連続のイーブンパー70にとどまり、通算イーブンパー32位タイで最終日を迎えることになった。

　尚、世界ランク1位のローリー・マキロイ（北アイルランド）は親知らずの痛みを訴え第2ラウンドの途中でキャリア初の棄権を表明しており、日本勢で唯一出場している石川遼はカットラインに遠く及ばず今季4度目の予選落ちを喫している。