大会初日は雪に祟られ、この日は霜のためスタートが45分遅れるなどアクシデントが続いている世界ゴルフ選手権（WGC）シリーズのシーズン初戦、WGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権（アリゾナ州、ザ・ゴルフクラブ at ダブマウンテン）。現地時間23日、3回戦8マッチと準々決勝4マッチを行いベスト4が出揃った。

　1回戦で世界ランク1位のローリー・マキロイ（北アイルランド）、同2位のタイガー・ウッズ（米）が姿を消し、2回戦で同3位のルーク・ドナルド（英）、同5位のルイス・ウーストハウゼン（南ア）までが敗れ去り本命不在となった今大会。準決勝にコマを進めたのは1回戦で藤田寛之を下したマット・クーチャー（米）、スティーブ・ストリッカー（米）との歴代チャンピオン同士の戦いを制したイアン・ポルター（英）、接戦を制したジェイソン・デイ（豪）、タイガー以来の大会連覇を狙うディフェンディング・チャンピオンのハンター・メイハン（米）の面々だった。

　クーチャーは3回戦でニコラス・コルサーツ（ベルギー）を、準々決勝でロバート・ギャリガス（米）をそれぞれ4アンド3、3アンド2で危なげなく撃破。初のWGCシリーズ制覇に向け、明日は準々決勝でグラエム・マクドウェル（北アイルランド）に1アップで辛勝したデイと対戦する。

　しかし注目はもう1つの準決勝の方。昨年のライダーカップで全勝しMVPにも選ばれた“マッチの鬼”ことポルターが、連覇を阻止するべくメイハンの前に立ちふさがるのだ。アグレッシブなプレーが身上のポルターと、正確なショットが持ち味のメイハン。いずれも譲らぬ好プレーが期待出来そう。最終日は準決勝2マッチと決勝戦、3位決定戦を強行するため、選手たちにとっては再び長く厳しい1日が待っている。