1回戦で藤田寛之を破ったマット・クーチャー（米）が3回戦、準々決勝と危なげなく勝利を重ねベスト4進出を果たした。

　世界ゴルフ選手権（WGC）シリーズ、WGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権（アリゾナ州、ザ・ゴルフクラブ at ダブマウンテン）は現地時間23日、3回戦と準々決勝のマッチを終了。クーチャーは3回戦でルーキーのニコラス・コルサーツ（ベルギー）を4アンド3で下すと、続く準々決勝ではロバート・ギャリガス（米）相手に出だしの1番でバーディをお見舞いして1アップ。その後一度もリードを許さず10番終了時点で4アップの大差をつけた。

　12番でボギーを叩き、13番でギャリガスがバーディを奪って2アップまで戻されるが、15番でバーディを奪い返して再び3アップに。引き分けでも勝ちが決まる16番パー3で確実にパーをセーブしたクーチャーが2ホールを残し勝利を奪った。

「生き残れて良かった。また明日プレーするチャンスが与えられて喜んでいるよ」と満面の笑みを浮かべたクーチャー。ここ数年、この大会では惜しいところまで行きながら敗戦を喫してきた。2年前はクーチャーを準決勝で破ったルーク・ドナルド（英）が優勝。昨年は準々決勝で惜敗を喫した相手ハンター・メイハン（米）がWGCシリーズ初勝利を挙げている。

　今大会での通算成績は13勝3敗と高い勝率を誇るクーチャーが今度こそチャンスを活かせるか？　ファンならずとも気になるところだ。