飛ばし屋レフティ、ブッバ・ワトソン（米）が単独トップに躍り出た。

　米男子ツアーのトラベラーズ選手権（コネチカット州、TPCリバー・ハイランズ）は現地時間21日、第2ラウンドの競技を終了。この日単独3位からスタートしたワトソンが4バーディ、1ボギーの3アンダー67にスコアをまとめ、通算10アンダーでトーナメントをリードした。

　2打差の2位タイにつけるのは今週短尺から長尺パターに持ち替えパッティングが好調なパドレイ・ハリントン（アイルランド）とパトリック・リード（米）。通算7アンダー4位タイに全米オープンで優勝争いを演じたハンター・メイハン（米）らがつけたが、初日驚異の『61』で飛び出したチャーリー・ホフマン（米）は前日より12ストローク悪い1オーバー73を叩き、通算6アンダーでウェブ・シンプソン（米）、キーガン・ブラッドリー（米）らと並ぶ8位タイに後退した。

　昨年マスターズチャンピオンに輝き賞金ランク4位に躍進したワトソンだが、今季はまだ2回しかトップ10入りがなく、本格的優勝争いにも加わっていなかった。だが今週は「ティーグランドからの景色が凄くしっくり来る」と平均327ヤードをかっ飛ばし今季初Vを狙うのに絶好のポジションを確保した。

　この日インスタートのワトソンは出だしの10番ホールでいきなりボギーを叩いたが、徐々にペースを上げ4つのバーディを奪い返し首位奪取。後続にはメジャーチャンピオンがずらりと並ぶが、ワトソンとてマスターズ覇者。メジャー王者の意地にかけ負けるわけにはいかない戦いが続く。

　一方、前週の全米オープンで見事に逆転優勝をさらったジャスティン・ローズ（英）はスコアを2つ伸ばし通算5アンダー12位タイとまずまず。「疲れはピークだけれど、調子は悪くない。全米オープンチャンピオンとしてベストを尽くしている」と、2週連続Vに向けて頼もしいセリフを残した。

　またNo.1アマチュアからプロ転向し今週デビュー戦を戦う注目のクリス・ウィリアムス（米）は通算1アンダー53位タイで予選を突破している。