国内女子ツアーの今季公式戦第3戦 日本女子オープンゴルフ選手権競技は2日、滋賀県の琵琶湖カントリー倶楽部 栗東／三上コースを舞台に開幕。国内女子No.1の座をかけて実力者たちが激突する。

　今年もディフェンディング・チャンピオンの宮里美香をはじめ、前週のダンロップ女子オープンで今季2勝目を飾った酒井美紀、メルセデス・ランキング首位のアン・ソンジュ（韓）、賞金ランクトップのイ・ボミ（韓）、日本女子プロ覇者の鈴木愛、昨年賞金女王の森田理香子、横峯さくらなど錚々たる面々が顔をそろえた。

　さらには米女子ツアーを主戦場とする上原彩子、有村智恵、野村敏京もエントリー。また、今年ツアー史上最年少優勝記録を更新した勝みなみを筆頭に、勢いのある国内トップアマも多数参戦するなど、勝負の行方は最後まで読めそうにない。

　気になる予選ラウンドでは、10番スタートの第16組で森田と横峯、菊地絵理香が同組に。直後には酒井、野村、渡邉彩香の第17組、アン、成田美寿々、松原由美（アマチュア）の第18組、上原彩、吉田弓美子、O.サタヤ（タイ）の第19組が控えており、前半から息をもつかせぬ展開が続く。

　後半は1番スタートの第24組に有村、藤田光里、申ジエ（韓）が、第25組に宮里美、鈴木、蛭田みな美（アマチュア）が登場する。また、アジア大会を個人7位タイで終え帰国したばかりの勝は、第28組でイ・ボミ、原江里菜とプレーすることが決まった。

　昨年大会は4日間通算でアンダーパーが一人もいないという過酷な闘いに。初日から首位を走った宮里美が最終日前半に4つスコアを崩し、一時は菊地にトップの座を譲り渡したが、最終18番で難しいバーディパットを読み切って再逆転。大混戦を制し大会2度目の栄冠に輝いた。

　国内ツアーながら日本ゴルフ協会（JGA）主催の今大会は例年セッティングが難しい。今週は4日こそ晴れの予報が出ているが、台風接近で週末はタフなコンディションが予想されるだけに、選手たちにはより一層の忍耐が求められることになりそうだ。